1988〜89年度 国際ロータリー第266地区 第6組
インターシティ ゼネラル フォーラム(IGF)

当大阪鶴見ロータリークラブは、創立5周年を目前に控えた 1989年2月18日(土)にIGF(現IM)のホストクラブを務めた。クラブ内での討議により、テーマを「留学生問題を考える」と決定した。当時、日の出の勢いの日本に留学した外国人学生の、円高、物価高に悩む姿が毎日のようにマスコミを賑わせていて、ロータリアンとしても何らかのお力添えができないか、との思いから選ばれたテーマである。

●準備 1988年5月、関西国際学友会日本語学校の校長である浦野吉太郎氏(当時大阪北RC会員)と2人の留学生を例会に招き卓話をしてもらい、引き続き9月には20名の会員が同日本語学校を見学、その夜、学生たちと交歓パーティを持ちクラブ全員の参加意識を高揚した。次にゼネラルリーダーの種田パストガバナーからヒントを頂いて、ブロック外の大阪住吉RCに大阪市大学長の峰山先生と前学長の木村先生を訪問し、貴重な助言を得た。木村先生にはコーディネーターをお引き受け頂き、講師には大阪市立大学文学部教授・教務部長で留学生委員会委員長の佐藤先生と前記日本語学校校長の浦野先生に「留学生をめぐる現場から」という基調講演をして頂くことになった。ロータリアンとバズ・セッションで懇談する留学生は、学校当局のご協力を得、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、神戸大学、関西大学、関西国際学友会日本語学校からllヶ国合計35人の学生諸君の参加を得た。

●本番 1989年2月18目上本町の大阪国際交流センターに、第6組9クラブ、特別 参加5クラブのロータリアン300人が集い、木村先生の絶妙の司会で佐藤、浦野両先生の基調講演に聞き入った。その後各クラブ代表が司会と報告を担当する28のテーブルでそれぞれ留学生を囲み、生の声を聞いて懇談した。ゼネラルリーダーの講評に「最後までほとんど退席される方がなく」とあるほど懇談は白熱した。また、IGF恒例のパーティは中止し、その費用を学生たちの日当に回したのも留学生の学資を少しでも援助すると言う点で有意義だった。

●後記 留学生問題は、ただ1回のフォーラムの開催で、理解を全うできるとは考えられない。これをキッカケに、各方面 での取組みがより活発になれば幸せである。学生との懇談で判明した主な問題点を列挙する。

1.米山奨学金受領期間の終了後も、留学を継続する学生への援助をどうするか。
2.学生。が現代日本を理解する(カタカナ語、省略語の学習を含めて)ための援助、専攻する学問分野の専門語理解のための援助。
3.大学院の入学試験に合格しない、宙ブラリンの状態の研究生のカウンセリング。
4.住居、アルバイト、学費の援助。
5.親族呼び寄せ、ビザ等の問題。
6.上記数項目に関して、保証人の問題。

このフォーラムの結果、私たち大阪鶴見RCで)、新しい動きが生じた。当クラブでお世話をしていた米山奨学生につき、米山奨学金受領期間終了後も、同君を励ます会を結成して、会のカンパにより、ささやかな応援を続けることにした。留学生問題は、国際交流問題、いやさらに言えば、あらゆる人生問題の縮図であるとの考えも生まれ、このあと創立10周年を期に、関西国際学友会日本語学校生を対象に「留学生による日本語作文コンクール」を毎年、開催することになった。