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クラブの活動報告 RYLA

ライラは「ロータリー青少年指導者養成プログラム」と訳されています。地区内の若い人々とロータリアンを一緒に参加させるプロジェクトで、若い人々の指導者及び善良な市民としての資質を伸ばすことを目的としています。当地区では、地区青少年活動委員会が、各クラブの協力を得て、毎年春と秋に実施されています。  

 当大阪鶴見ロータリークラブは、1999年5月3日(月)〜5日(水)にかけて、大阪府立青少年海洋センターで行われた春のライラ(初級、上級)のホストクラブを務めました。

テーマ「世界の若者と考えよう!キミの危機管理とリーダーシップ」
平和日本の若者の多くにとって、阪神大震災などの例を除けば、毎日の生活の中で生命に関わるような危機に遭遇した経験は稀でしょう。

しかし、そんな大きなことでなくとも、学業や仕事あるいは家庭生活の中で危機に見舞われ、それらに対処していることは誰にでもあることでしょう。  

同様に、スポーツやゲームまたはテレビ、書物を通じて危機対応の疑似体験を積んできていますが、実体験を通 じて学ぶことは、幸いにして少ないことと思われます。一歩、広い地球を見回せば、世界の各地での紛争、災害、経済、環境問題などいろんな危機に満ち満ちています。

そんな観点に立って、今回のライラのテーマに危機管理を取り上げ、危機に遭遇した場合にどのようにリーダーシップを発揮していくかを皆で考えることにしました。 限られた日時の中で、その目標に近づけるよう、またここ海洋センターの海とも親しめるようなプログラムを考え、さらに、世界の若者との出会いの機会もつくれるよう、配慮致しました。
プログラムのあらまし

第1日(5月3日)
●開講式
●記念講演 「危機に求められる人材」水野弥一氏(京大アメフトチーム監督)
●パネルディスカッション
●班旗制作
●班会議

記念講演
写真説明
パネルディスカッション
写真説明
班旗制作
写真説明

第2日(5月4日)
●朝の集い
●交通問題
●救急救助法講習
●カッター活動
●屋内競技(雨天のため)
●バーベキュー

カッター活動

屋内競技(雨天のため)

バーベキュー

第3日(5月 5日)
●朝の集い
●テーマ討論
●テーマ討論発表

●閉講式

(付録)上級ライラプログラム

●「春のライラ」主管のおもいで        

          実行委員長 佐藤 俊一

 わがクラブが1998年5月に淡輪にある府立青少年海洋センターで海のライラをホストしたことは遠い昔のような気がする。

 私がその実行委員長に選ばれたのは、たぶん過去のライラに青少年を紹介し、参加した経験が多いからという理由からかもしれない。しかし、当然ながら単にゲストとして出席したのと主催者側の責任者としての立場とは全く違うものである事を経験してみて如実に実感した。

 ライラは地区の年中行事であり、地区内80いくつかのクラブが春、秋の年2回に順番にホストが回ってくるので、計算上40年に一度主管クラブになる確率がある。たまたま、創立15年目に巡りあったのは何かの縁とおもい、あとは成功裏に終わってくれるよう努力するしかないと実行委員長に指名されて腹をくくった。

 まず、クラブ内に「ライラ実行委員会」を作り、全会員が役割を分担し、前年度、担当する大手前ロータリークラブの「春のライラ」に参加して運営のノウハウを勉強させてもらった。そして我々の年度のテーマはクラブの特色である国際性を生かして「世界の若者と考えよう!キミの危機管理とリーダーシップ」と決定し、また、記念講演会の講師には京大アメフトボール監督の水野彌氏にお願いし、他のプログラムの詳細を詰めていった。一年半以上の準備期間を経て、やっと本番を迎えたイベントであった。私の感想として、1年半以上の準備期間にくらべは3日間の本番は終わってみてあっという間であった。

 結果的に成功したのかどうかは自ら評価するものでなく、他人が評価するものではあるが、ただ我々の開催した行事を30分ほどのテープにまとめたものは地区のマニュアルとしてその後も利用されていることで誇りにおもっていい。

 今度実行する時にはもっとうまくできるのではないかとおもう部分もあったが、クラブ全員の周到な準備と結束力のおかげで、トラブルもなく終了したことに、今は感謝と楽しい思い出だけがのこっている。
 当日、中日の昼食は緊張でさすが食欲がなかったが、夜はバーベキューとアルコールのおかげでぐっすりとやすむことができ、夜中に若者達が騒いでいるという苦情も知らないまま寝込んでいたという呑気な実行委員長でもあった。

 この時のプログラムは初級と上級ライラがあり、とくに上級参加者はヨット乗船中高波に遭遇し、「危機管理とリーダーシップ」のテーマに相応しい?状況を経験したようだ。

 このライラプログラムは参加者にとっても主催者にとっても貴重な体験ではあったが、一方問題点としては主催者側の過重な負担、とくに財政上の問題。また、ライラプログラムがはたして今の若者のニーズに合っているのかどうかの検証は今後ともずっと議論されているのではないかとおもわれる。

 事務局にある「海のライラ実行委員会」の綴じ込みをあらためて読み直すと、大阪鶴見ロータリークラブのメンバー一人一人がその特色を生かして一致協力して成し遂げた「一大イベント」であったことが今更想い起こされる。今はただ戸棚の中にその歴史のひとつが残されているのみである。

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