大阪鶴見ロータリークラブ 国際ロータリー 第2660地区
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 私共、大阪鶴見ロータリークラブは、「外国人に対する日本語教育の振興による国際的相互理解の推進」を目的として、クラブ内で寄付を募り、当クラブ独自の基金を設立いたしました。基金の名称は国際交流基金といいます。そして、その基金を原資として、クラブ創立10周年にあたる1994年より、大阪日本語教育センターのご協力のもと、同センターに在籍する外国人留学生に、日本語で作文を書いてもらい、その作品を当クラブで審査して、優秀作品を表彰する事業を毎年実施しております。これが、「留学生による日本語作文コンクール」です。毎年、多数のご応募をいただき、19回目となる本年も116名の生徒さんにご応募をいただきました。ちなみに、これまで、19年間の累計応募者数は、2,508名にのぼり、ユニークでレベルの高い作品が数多く誕生しました。
 当コンクールでは、作文のテーマは自由となっております。このため、作品の題材は、ひとりひとりの個性が発揮され、バラエティに富んでいます。例えば、外国からの視点で見た日本の文化・習慣、 あるいは、身近な日常、幼少期の思い出、家族に対する思い、将来への夢や希望などが綴られており、これらの題材を通じ「自分はこうあるべきだと思う」という主張も盛り込まれています。
 私共、審査員は作品を読みながら、ある時は若者ならではの豊かな感受性に新鮮な発見をしたり、また、ある時にはユニークな発想に興味を持ったり、そして何より、来日して間もないにもかかわらず、自分の思いを日本語で見事に表現していることに驚いたりします。ぜひとも、多くの方々に、これら作品の数々を味わっていただきたいと思います。
 最後になりましたが、本年も大阪日本語教育センターの先生方、留学生の皆さんと共に、無事、この事業を実施することができました。ご協力ありがとうございました。留学生の皆さんは、これから未来へ一歩を踏み出し、世界中で活躍されることと思います。若い皆さんにとって、日本での留学生活が、これからの長い人生において、有意義であり、良き思い出となることを心より願っております。