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2018-19年度会長挨拶

山本隆一
2018-19年度 会長:山本 隆一

もっとエモーショナルなクラブへ

I. ロータリーの原点、シンプルに。

私は、新入会員時代、ロータリーの奥義として以下の教えを学ばせていただきました。 2018-2019年度は、RI 会長テーマ・2660地区方針「インスピレーションになろう」を実践する と共に、クラブ運営の様々な場面で、この普遍的な教えを基軸とし、ロータリーの原点をシンプ ルに実践したいと考えています。

■ ロータリーの根源
ロータリー運動は倫理運動であり、ロータリークラブは、寄付団体でも慈善団体でも ボランティア団体でもなく、ロータリアンの心の開発を第一義とする団体である。

■ 職業奉仕の本質
ロータリーのロータリーたる所以は職業奉仕の実践にあり、職業奉仕の考え方とは、 聖職者の考え方をもって、ビジネス界をコントロールするということである。実業家は、尊敬、信頼、信用があるからこそ長期的に安定した経営を行うことができる。ロータリーにとって一番大切な事は、ロータリアン自身の企業を、どんな不況期にも潰れない強靭な体質の企業にすることである。ロータリーの職業奉仕は、心の問題を重視 する精神的奉仕であり、企業経営の場において全ての行動に愛を込めるべきと説く。 言い換えれば、職業を倫理的に営むべし、倫理的な商売を営むべしということである。

■ なぜ、例会出席を重視するのか
職業奉仕の実践は、先ず例会出席に始まる。ロータリーは、クリスチャンが毎週一回教会に行って心を磨くように、卓話を聞き、良質な人達との接触を通じて色々なことを教わる場である。たとえ、聞いたことを忘れても、何回も何回もその体験を積むことによって初めてロータリー(倫理・心の開発)が身に付いていくものである。そのためにロータリーは、毎週、例会に出て来いというのである。

■ 職業奉仕の位置付け
慈善事業はロータリアンでなくてもできることである。ロータリーは、ロータリアンの心の開発が第一義であり、それに基づく職業奉仕の実践によって自分の職業を安定させて、然る後に余裕があれば、慈善事業を実践しても良いと説く。勿論、これは職業奉仕以外の奉仕の実践を否定するものではない。しかし、このことをしっかり踏まえた上で 各種奉仕活動を実践すべしという意味である。

II. クラブの基盤を強化し、持続可能な体制づくりを推進します。

当クラブは、歴史的にみても、会員の協調性、奉仕活動のレベルの高さなど、優れたDNAを有するクラブだと思います。こうした伝統的な長所は大切に継承すべきだと思います。一方で、現状のままでは、これから先のクラブの維持、発展は難しいのが現実です。そこで、今年度は、クラブの基盤強化、持続可能な体制づくりの布石として、以下に挙げる、「クラブの基盤強化に不可欠の要件」にフォーカスした活動に注力し、クラブの補強を推進したいと考えています。

クラブの基盤強化に不可欠の要件
・ホームクラブ例会の出席率向上
・実質的な奉仕活動の企画と実践
・親睦活動のさらなる充実
・新入会員の獲得
・クラブの将来設計とその実践

「 クラブの基盤強化に不可欠の要件 」を満たすには、段階的プロセスを経る必要があり、以下に挙げる3つのプロセスの継続的な実践が必要と考えます。ここでは、この3つのプロセスを3Cと呼ばせて頂きます。

3C:Chance Challenge Change
Chance =基盤強化に向け、1必要なインフラ2有効な具体策を作ること
Challenge =目標に向かって力を合わせ、本気で(でも、楽しみながら)取り組むこと
Change =会員のマインドをはじめ、現状を少しずつ理想の姿に変えていくこと

クラブの基盤強化・3C活動の実践にあたっては、目的に即した理念、仕組み、レギュレーション等の 整備が必要だと思います。しかし、それ以前に肝要なことがあるのではないか。それは、理屈(能書き) より感情(会員の気持ち)ではないかということです。会員の心理を精緻にとらえ、士気が高揚するよ う創意工夫する。まさに、これが前進への第一歩ではないかと思っています。そして、その一歩を踏み出すにあたってのキーワードとして「エモーショナル」を提唱させて頂きたいと思います。すなわち、 例会のエモーショナル化、親睦のエモーショナル化、奉仕のエモーショナル化です。私は、クラブが「もっとエモーショナル」になれば、①会員同士の関係がもっと親密になる→②例会がもっと楽しくなる→③出席率が向上する→④新しいアイディアがもっと出て来る→⑤奉仕・親睦活動がもっと充実す る→⑥奉仕・親睦の喜びをもっと感じる→⑦会員の満足度が上がる→⑧自信を持って入会を勧められる→そして、その先に⑨共鳴する人が自然と集まって来る=新入会員が増えると信じています。私は、 会長職の手始めとして、このような良い循環が生まれるキッカケを作る、言い換えれば、心に響く機会を設け、もっと楽しさを身をもって感じて頂く。この点に微力ながら注力したいと考えています。

III. クラブの基盤強化に向けた4つの施策を提案します。

クラブの基盤強化に特効薬はありません。少しでも理想の姿に近づけるべく、会員の皆様のご理解、ご 協力を得ながら、基本的なことをしっかりやり、ちょっとした工夫を取り入れる等、地道な努力をコ ツコツと積み上げていきたいと考えています。具体的な手段として、以下の 4 つの施策を提案したい と思います。これら施策は、いずれも 3C 活動における Chance 1の部分です。この先の Chance 2 → Challenge は皆様と共に実践する部分です。Change はその結果であり、具現化の部分です。

①まずは、会員の心に火をつける親睦を
  楽しさは活力の源泉。炉辺会合を復活させ、計画的な実施を提案します。

ありきたりな発想ですが、まずは、会員同士が、おもしろおかしく弾ける場、飲み会を増やしたい と思います。わいわいガヤガヤとした時間を共に過ごし、「やっぱり、みんなで集まると楽しいなあ」 と実感して頂ければ、クラブ全体のテンションも上がるのではと期待します。 炉辺会合を行う目的は、

親睦を深めること
みんなでクラブを盛り上げよう、という気運の醸成に向けた地ならしをすること
・クラブ内にある様々なテーマに対し、建設的な議論を積極的に行うこと
クラブ全体で基盤強化のための自発的な動きを活発化させること

であり、クラブ内にこうした土壌が生まれるキッカケを作ることです。
炉辺会合は、会員増強 対策でもあり、入会を検討されている方、会員が推薦する方のお越しも歓迎します。

②若手から新しいアイディアがどんどん出てくるクラブへ
  若手のみなさん、やってみなはれ。50歳未満の会員で構成する「U-50の会」を提案します

クラブの次世代対応には、若手の持つ価値観やアイディアを発掘し、クラブ運営に反映させる ことが不可欠です。そこで、若手会員をグループ化し、1若手同士の親睦強化2新規奉仕事 業の企画3将来を見据えた戦略の提案等、新しい動きを牽引する集団、U-50 の会の創設を提 案したいと思います。U-50 の会は、クラブ内ベンチャーをイメージした、50 歳未満の会員 の集いの場です。若手からアイディアを発信するチャンネルを作り、そこで提案されたアイ ディアをベースに全体で議論する場を設け、意思疎通を密にする。そうすることで、若手 も納得、ベテランの方も納得、双方が気持ちよく活動できるクラブ運営を志向します。炉辺 会合と同様、親睦の機会があれば、入会を検討されている方、会員が推薦する方のお越しも 歓迎します。特に、ゲストが若い方の場合は、まず、U-50 の会にお誘いしてはどうかと考え ています。

③脱空席だらけの例会。出席率はクラブを映し出す鏡。
  これは、私から会員の皆様への唯一のお願いです。「1回でも多く例会に出席してください。」

まずは、無理のない前進から。年間出席回数が10回の人は11回に、20回の人は21回に、 30回の人は31回に、35回の人は36回に。プラス1回の出席を!

出席率 85% 以上をめざす特別な日、出席強化例会の実施を提案します。
例会を楽しく盛り上げるにはイベントも必要と考えます。是非、ご参加を。

ホームクラブ出席率向上キャンペーンとして、出席強化例会の実施を提案します。当日はイ ベントの一つとして、講師を務めて頂く会員による講演をお楽しみ頂きます。各会員が持つ プロフェッショナルな頭脳はクラブの財産。ならば、その貴重なリソースを出席率向上に活かそうという試みです。講師の方々の職業専門分野をテーマとして、ビジネスや暮らしに役 立つ講演をして頂きます。出席強化例会の実施に際しては、「講師の頑張りに応え、頑張っ て出席しよう!」を合言葉に出席へのご理解を特に強く訴求していきたいと思っています。 この他にも、趣味、娯楽に関するもの等、テーマを限定せず話し手を募りたいと思います。 会員同士が手弁当を持ち寄る感覚で例会を楽しく盛り上げれば、例会の活性化、出席率の向上に一役買うことになる、そう私は考えます。

④奉仕活動に小さなイノベーションを

私は、当クラブの伝統的な奉仕事業を見て思うことがあります。それは、鶴見の本当の強み は質の高い企画力にあるのではないかということです。今年度は、クラブフォーラムをはじめ、 炉辺会合やU-50の会も活用し、奉仕の新企画を積極的に議論する年度にしたいと思います。そして、議論だけでなく、小さくてもいい、一つでもいいから、ユニークな奉仕を新規に企画・ 実施したいと考えています。奉仕をする際、大切なことは、相手の気持ちを考え、相手のためになることを、心をこめて手掛けることだと思います。ここを見失うと、どんなに立派な奉仕 をしてもロータリー的にアウトであり、クラブ全体の奉仕に対する意欲も低下すると思います。本当に心のこもった奉仕を通じ、企画力の鶴見として、さらに磨きをかければ、会員増強のPRにも有効だと考えます。

IV. 会長方針を提唱するにあたって

会長方針を提唱するにあたり、主眼としたのは、一人一人の心の中に以下の気持ちが芽生えること、ロータリー魂に火をつけることであり、熱意を原動力に活動を盛り上げること、これに尽きます。その上で、来る年度が、クラブにとって実りある一年となることを祈念し、メッセージを作成させて頂きました。

・大阪鶴見ロータリークラブの一員であることを改めて実感して頂く。
・クラブに対する愛着・誇りといった、心の中にある潜在的な思いを増幅して頂く。
・例会に出席する楽しみを再発見し、一つでもいいから楽しみを増やして頂く。
・エモーショナルな親睦を通じ、「やっぱり、このメンバーで集まると楽しい」と実感して頂く。
・心のこもった奉仕を通じ、「もっと積極的に参加しよう」と前向きになって頂く。

クラブ内にこうした気運が高まれば、クラブ全体が情熱的になるのではないか。当クラブには、これまで積み上げた付加価値の高い資源があり、これに少しでも情熱が加われば、出席率向上にも会員増強にも道は拓ける。そして、単に持続可能なクラブになるだけでなく、次世代に向けて常に進化するクラブになれると考えました。ただ、どんなに立派なことをしようと思っても、情熱があまりにもヒートアップし、ストレスや苦痛によって志半ばで頓挫してしまっては元も子もありません。 バランス感覚も働かせながら、適度な情熱を発揮して頂きたいと思っています。

V. 会長として心がけたいこと

一 . 会員が自由に話し合える場、楽しめる場を提供することに注力する。
二 . 会員の持つ潜在的なアイディアの発掘、及び、やる気を引き出す役割を果たす。
三 . 例会、親睦、奉仕の方針や具体的内容は会員主導で決めて頂くことを基本とする。
四 . 会員の意見を満遍なく吸い上げることに努め、クラブ運営に反映させる。
五 . 会長トップダウンより、ボトムアップの促進。とりわけ、若手のボトムアップに注力する。
六 . 主役は会員、会長は裏方。そのかわり、会員の皆様には主役の意識を持って頂く。
七 . 会員増強はプッシュ型よりプル型を志向する。
八 . 例会、親睦、奉仕の充実が何よりの会員増強策であることを信条とする。
九 . 情熱とストレスのバランスに留意し、常に実質的、合理的手段を選択する。
十 . 常に物事の本質を俯瞰して眺め、大局観を見失わないようにする。